『生物多様性』とは?
『生物多様性』について
『生物多様性』とは、生態系・生物群系または地球全体に、多様な生物が存在していることを指します。
思い浮かべてみてください。
運動場のように草がまったく生えていない地面に立ったときと、ふかふかするような草の上にたったとき。
どちらが心地よいかは言うまでもないでしょう。
『生物多様性』とは、生き物が豊かな状態と言う意味にとらえてもいいかと思います。
さて、『生物多様性』と聞いてどんなイメージを思い浮かべますか?
ジャングル、サンゴ礁、サバンナ・・・
では、この『生物多様性』が危機に瀕していると聞いて、どんなイメージを思い浮かべますか?
ジャングルの伐採、サンゴ礁の後退、サバンナの乾燥・・・
どれも正しいですが、もう少し身近にもあります。
水田や畑、里山などの「人間の生活と自然環境が関わり合う『生物多様性』」です。
これからすろーいちばが特に話題にしていきたいのは、この身近な「田畑・里山の『生物多様性』」です。
私たちの考え方や行動によって容易に変えて行くことができます。
良い方へも、悪い方へも。
田んぼの『生物多様性』
田んぼは『生物多様性』の宝庫でした。
田んぼに限らず、日本では多様な生態系のもと、生物からの恩恵をうまく利用しながら自然環境と調和して暮らすという文化がありました。
田んぼの『生物多様性』が失われ始めたのは、やはり機械化、農薬や化学肥料を用いて効率化を推進したところからだと思います。
機械を入りやすくするための圃場整備が1970年代から拡大されました。
稲作が人力や牛馬を用いた労働集約型から機械を用いる資本集約型に変わる時代でした。
労働が楽になった分、失われたものが、将来に大きな禍根を残すことになるとは、思いもよらなかったに違いありません。
労働が楽になり、利益が増えたかというとそうではありません。
例えば、最近の稲作事情はというと、1俵(60kg)の米を作るのには約15,000円かかり、1俵の米は12,000〜13,000円で売れるそうです。
つまり、2,000〜3,000円の赤字というわけです。
こんなことを聞くと、機械、農薬、化学肥料という効率化が本当に良かったのかどうか疑問に思わざるを得ません。
また、圃場整備によって水路がコンクリートになったり、絶えず水が溜まっていた深田(ふけた)がなくなったりと、生物にとって済みにくい環境になってしまいました。
メダカ、シジミ、ホタル、赤トンボなど、昔ありふれた生き物たちが、すっかり姿を消してしまったようです。
しかし、捨てたものではない例が出てきています。
コウノトリを田んぼに呼び戻す兵庫県豊岡市の取り組みや、琵琶湖と水田を魚が行き来する滋賀県の取り組みなどが始まっています。
このような取り組みが全国的に広がってほしいですね。
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